August 27, 2008
日本美術巨匠対決(5)
正直な話、曽我蕭白の狂気に満ちた絵には親しみが湧きません。これまでも殆ど注目したことはありませんでした。しかし、よく見ると、筆がたっていますねぇ。実に達者な筆です。木の葉や菊、鳥(うずら?)など、リアルタッチで天才的な絵を残しています。でも、リアルにうまく描くということだけでは満足できなかったようですね。リアルを超えて狂気に走っています。ここまで行くと、私はついていけません。
一方の伊藤若冲。凄い画家だなぁと思ってきました。細部にわたって大変リアルです。高価な絵の具を使っているせいか?色彩もやや派手で、艶っぽい。描いている対象などから、彼は同性愛者だったという人もいるようですが、私は、当たっているように感じています。私の偏見では、その種の人達は、男に限らず、女性の場合でも、リアルで華麗な絵を描ける天分をもつ人が多いと思っています。
ただ、若冲の絵も蕭白同様、ただリアルではありませんね。若冲は、鶏を庭に放って、写生を繰り返したという逸話が有名で、鶏の絵も多く描いていますが、しかし、よく見ると、本物の鶏とはかなり違っているように思えます。実物よりはるかに華麗。筆の走りに任せて実物以上に美化され、誇張されているのが見て取れます。自由闊達なその絵の中には霊気が漂っているようにも見えます。
